こんばんは、億持ってない億男です。
休眠口座のお話はこのブログでも以前、取り上げたことがありました。
銀行の普通預金口座は基本的に無料で作れるものだというのが私たちの常識でした。ついつい口座を作ってそのまま放置しているという方や、いつのまにか使わなくなった普通預金口座がそのままになっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、銀行口座を使わずに持っておくことは問題ないのですが、それは無料だからという前提がありますよね。
その銀行口座は基本的に無料という常識が変わってしまうかもしれないのです。
三菱UFJ銀行が未利用口座に手数料?!
三菱UFJ銀行は、2021年夏以降に新しい口座を作った人が2年以上、口座を使わない･･･つまり入金や出金をしない場合は年間で1320円の手数料がかかる仕組みを導入すると発表しました（参考資料:三菱UFJ銀、2年以上未利用で手数料 年1320円、新規口座対象https://news.yahoo.co.jp/articles/266f31704ce3bdfd74cb06636cc20957c645c3d4
）
つまり、使っていないなら手数料をくださいねということ。
もちろん、いますぐ導入されるわけではありませんし、新しい口座を開いた人ということになっていますので、今、口座を持っている人にこのルールが課されない方針です。
ただ、今まで｢銀行口座は無料で使える｣｢持っておいてもいいよね｣と思っていた私たち感覚とはちょっとかけ離れた制度となりそうです。
長く使用されずにそのままになっている休眠口座への対策の一環としてこのような制度が導入されるわけですが、もちろん、2年に1度でも口座の利用があれば手数料はかからなくなります。
その一方で、ポイント制度などを充実させて口座の利用を促す仕組みも作っています。口座はそのままでもいい･･･というお話は過去の物になっていくのかもしれません。
これから他の銀行にもこの流れがくるのか
今回、三菱UFJ銀行が打ち出した、使っていない口座に手数料を課す仕組みですが、これは犯罪に利用されることもある休眠口座の対策です。
10年以上使用していない口座のお金は休眠預金と呼ばれており、その総額は毎年1,200億円にもなります。犯罪に使われることがあるという一方で、こうした休眠預金は民間公益活動のために活用されています。
銀行としては、口座は利用して貰うほうがいいわけですが、使っていない口座を減らしていくためにもこうした手数料の制度は今後、広がっていく可能性大です。
もちろん、はじめての取り組みですから、利用者の反応を見て今後のことが決まっていくことにはなるでしょう。
今のうちに使っていない口座を整理した方がいいの?
もしかしたら、自分が口座を持っている銀行も休眠口座に手数料を課すことになるかもしれない･･･となると、気になるのは｢今持っていて使っていない口座の整理をした方がいいのか｣ということです。
今回の、三菱UFJ銀行の仕組みを例に挙げるなら、既存口座は対象外ということですから、今、持っている口座は例え2年以上使っていなくても手数料の対象になることはなさそうです。
つまり、今すぐに口座の整理をする必要があるのかと言われると答えはNO。これから他の銀行がこの制度に追従していくのか、そして、既存口座の扱いがどうなっていくのかという問題はありますが、今のところ、既存口座は対象外なので慌てる必要はなさそうです。
むしろ、慌てて解約をして2021年以降に三菱UFJで口座を作ったら｢2年以上未使用に｣ならないように気にしていなければならなくなるかもしれません。
使っていない口座の整理は悪いことではありませんし、たくさんの通帳を管理するのは大変ですから、整理はするほうがいいのは間違いありません。ただ、手数料がかかるようになるかもしれないから、全部解約してしまおう！なんて思う必要はなさそうです。
これから、他の銀行がどうしていくのか、既存口座の扱いはどうなるのかを確認してから必要であれば解約の手続きをしておこう･･･くらいの余裕はありそうです。
まとめ
今回は、三菱UFJ銀行が打ち出した2021年7月以降に新しい口座をつくった人が2年以上口座を使用しなかった場合は年間で1320円の手数料を課すと発表したことについての記事でした。
このような銀行の対応は初で、休眠口座の対策として打ち出されたものです。
今のところ、2021年月以降に新しく作った口座のみが対象で、既存口座は手数料の対象になっていません。また、他の銀行がどう対応してくるのにも注目が集まっています。あわてて口座の整理をしなければいけないわけではありませんが、今後の流れを注視した方がよさそうです。