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知っておきたい終活お話”相続放棄”はいつできるの?

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こんばんは、億持ってない億男です。
自分が死ぬことを考えるなんて・・・というのはもはや古い考え方です。誰にでも必ず訪れる死のためにちゃんと準備をして置くことは決して、後ろ向きなことではありません。
今”終活”と呼ばれる、生前整理がある意味ブームといってもいいでしょう。

終活といっても、余命宣告を受けている人や高齢の方だけのものではありません。中には40代、50代から終活をスタートさせる方もいらっしゃいます。

終活をするに当たってはいろいろな知識が必要ですが、今回は、自分だけでなく家族・・・特に子供などの法廷相続人にとって重要な「相続放棄」についてのお話です。

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相続放棄ってなに

相続放棄・・・という言葉は聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。相続放棄とは、相続財産のすべてを放棄するというものです。

相続財産というと、どうしてもプラスの資産のことをイメージしますが、相続財産には借金などのマイナスの財産も含まれています。もし、プラスの財産よりマイナスの財産が多かったら・・・相続をすることで、損をしてしまうということになります。

でも、相続放棄をすれば、相続財産をすべて放棄できるので、借金があっても相続しなくてもいいということになります。もちろん、プラスの財産の放棄もしますが、マイナスの財産も放棄するので、少なくとも相続人が損をするということはありません。

税金や、住宅などの管理義務などは残りますが、ローンやクレジットカードの支払いなどはすべてチャラにできます。

他にも、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産も相続をするという限定承認もありますが、これは、自宅などを相続したいけど借金もあるというときに使われる方法です。

と、いろんな方法がある相続ですが「自分には借金があるから、終活で先に子供に相続放棄をしてもらおう」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、相続放棄は相続が発生するまではすることができないものなのです。

相続の発生とは?

例えば、ある50代の男性が「自分には借金があるから、今のうちから相続放棄をして欲しい」と法定相続人である妻と息子と娘に、話したとしましょう。

借金をしているのは、50代の男性です。そして、この場合法定相続人は妻と2人の子
なります。

ですが、このケースでは相続放棄はできません。
それはなぜなのか・・・。それは相続が発生していないからです。

このケースの場合、相続の発生は50代の父親が亡くなったときになります。つまり、死亡することで相続が発生するのです。つまり、借金を背負った父親が「相続放棄してくれ」といくら頼んでも、相続が発生していないので相続放棄はできないのです。

時に「生前でも相続放棄はできる」と考えている方もいらっしゃるようですが、それは無理です。あくまでも亡くなった後の手続きが相続放棄です。

相続放棄をしたら影響がある人とは?

さて、相続放棄は生前にはできないことが解りました。では、自分がもし相続放棄をしたら他の人に影響はあるのでしょうか。

まず、法定相続人が自分だけの場合、特に誰かに影響をするということはありません。故人がお金を借りている相手は回収が不可能になってしまいますが、これは法律で認められたルールなので仕方のないことです。

でも、もし、自分以外に法定相続人がいる場合は、あなたが相続放棄をしたら他の法廷相続人が相続する部分が増えることになります。これはプラスの財産でもマイナスの財産でも同じです。つまり、法定相続人みんなで「相続放棄をする」なら別ですが、そうではない場合は、他か法廷相続人には話をしておく方がいいかもしれません。

また、一度相続放棄をしたら後でどんな事実がでできても撤回することはできません。相続放棄の手続きをした後で「財産が見つかった」という場合でも、一度した相続放棄の手続きを破棄することはできないのです。

ですので、相続放棄をする場合は、ちゃんと財産の調査をする必要があります。

終活をしているという方は、自分のお金の整理をして明確にしておくことが後に相続人となる人の負担を減らすことができます。どこにどのくらいの借金があり、そして、どんな財産があるのかをしっかり整理しておきましょう。

そして、相続放棄をしても免除されない管理義務や税金に関しては、できるだけ自分で処理をしておくのが望ましいといえます。

まとめ

今回は、今、話題の終活のひとつ”相続放棄”についてのお話でした。

相続放棄は、自分が生きている間に法定相続人にしてもらうことはできません。相続放棄ができるのは、相続が発生したあと・・・つまり死亡した後になります。生前に法定相続人に対して「相続放棄しろ」と言うことはできないのです。

そして相続放棄をする判断基準となるのが死亡時の財産状況です。ですので、終活をするなら、法定相続人に相続放棄を勧めるのではなく自分の財産上記を明確にしておくことが大切です。