スポンサーリンク

コロナで注目されている?ベーシックインカムってなに

スポンサーリンク

こんばんは、億持ってない億男です。

新型コロナウイルス感染拡大は、経済にも大きなダメージを与えました。自粛ムードが続くなかで観光業や飲食店、大手自動車メーカーなども売り上げが減少しているといいます。

自粛期間中によく言われていたこんな言葉「自粛するからお金を頂戴」「お金があればよろこんで自粛する」

確かに外に出ないで働くことをしなくてもお金があれば、外出は最低限で済ませることができます。いわゆる休業補償ではなくみんなにお金を配って「コロナの拡大を止めたいから家にいてね」といえば、要請に応じやすかったという人もいるかもしれません。

ですが「そんな都合のいい話があるものか」と思ってしまいますが、新型コロナウイルス感染拡大とは関係なく、実は国民全員に一定の金額のお金を配布するベーシックインカムという最低限所得保障の考え方があったのをご存じですか?

スポンサーリンク

ベーシックインカムとは

ベーシックインカムとは、政府が国民に対して一定額の生活資金を保障して現金を配るという制度のことです。

国民の最低限の保障としてのもの。例えば、失業保険や年金、生活保護のような特定の条件を満たしている人に対してのものではなく、すべての国民に対して一定額の生活資金を継続して保障するのがベーシックインカムです。

新型コロナウイルス感染拡大で国からの定額給付金がありました。これも一回限りのベーシックインカムということもできなくはありませんが、パンデミックという緊急事態の対処法としてのものでした。

ベーシックインカムの場合、導入されたら他の社会保障が撤廃されるが大幅に縮小されることになります。緊急事態における一度限りの給付はベーシックインカムとは少し意味合いが違うと言えそうです。

現金を配るという行動だけを見るとベーシックインカムは社会主義的であるようにも思えます。ですが、ベーシックインカムは資本主義・自由経済が前提とされています。年金や雇用保険、子育て世帯へなどへの手当といった一定の条件を満たしている人への保障ではなく、すべての国民に包括的に保障をしていくというのがベーシックインカム。

つまり、保障を必要としている人にも、裕福で保障は必要ない人にも現金が配られることになります。

ベーシックインカムにはデメリットもある

すべての国民に対して政府が生活を保障するベーシックインカム。社会主義的であるようにも思えますが前提は資本主義・自由経済となれば素晴らしい制度のようにも思えます。

もちろん、ベーシックインカムには社会保障が平等に受けられる・・・というメリットもあるのですが、デメリットもあるのです。

ベーシックインカムのデメリットのひとつとして「勤労意欲の低下」が上げられます。働かなくても最低限の保障がされているのですから、生活を守るために必死で働かなくても生きていけるということになります。

もちろん、金銭欲や物欲などが旺盛な人や、もともと努力家や働くのが好きという人はベーシックインカムが導入されたとしてもせっせと勤労して納税をするでしょう。ですが、そうではない人も一定数います。働かずとも最低限の保障があれば、遊んでいた方がいいという人も出てきます。そうなると、勤労意が失われ。ひいては国の税収が減ってしまうことも考えられます。

また、生活保障がされているとなると雇用する側が賃上げに対して後ろ向きになる可能性や、生活保障で貰えるお金をギャンブルにつぎ込んでしまう懸念もあります。そして当然のことながら継続して一定額のお金を配り続けるだけの財政が確保できるかという問題も出てきます。

日本でベーシックインカムは実現する?

日本でベーシックインカムが導入される可能性・・・ですが、日本で導入される可能性はかなり低いと言うことができます。

ベーシックインカムにはメリットもデメリットもあり、一概に良いものとも悪いモノとも言えないのが実情。ですから、様々な意見があります。カナダではベーシックインカムの実験が行われたこともありましたし、日本の政治家でベーシックインカム導入を公約にした方が過去にいたのも事実です。

ですが、ベーシックインカムの様々なデメリットを考えるとやはり本格的な導入は難しいと言わざるをえません。そして、財政面を考えても日本ですべての国民に対してベーシックインカムが導入される可能性は低いと言っていいでしょう。

まとめ

ベーシックインカムとは、政府がすべての国民に対しての生活保障として現金を給付することを言います。

ベーシックインカムは社会主義的であるようにも思えますが、資本主義・自由経済が前提の制度です。メリットがある一方でデメリットも多く、日本で本格的にベーシックインカムが導入される可能性は低いと言っていいでしょう。

ただし、ベーシックインカムについての議論をすることは決して悪いことではありませんし、可能性のひとつとしてあってもいいのかもしれません。