こんにちは、億持ってない億男です。
皆さんは銀行でどんなサービスを利用していますか?
おそらく多いのは、預金の引き出しや預け入れ、そして、振り込みなどではないでしょうか。電子マネーやQR決済と紐づけをして預金から直接チャージするサービスなどもありますし、それぞれのライフスタイルによって銀行の様々なサービスを利用していることと思います。
今回スポットを当てるのは銀行の手続きのひとつ「組戻し」です。聞いたことがあるという方もいらっしゃると思うのですが、実際に利用したことがあるという人はもしかすると少数かもしれません。
銀行の組戻しという手続きについて今回はお話しして行きます。
組戻しってなに?
銀行の組戻し・・・と言われても「なにそれ」という方もいらっしゃることでしょう。預金の引き出しや預け入れ、振り込みなどと比べると利用頻度が低いサービスのひとつといってもいいかもしれません。
組戻しとは、いちど振り込んだお金を戻してもらう手続きのことです。振込資金返還手続きといいます。1度、振り込み手続きをしてしまった後で「資金を戻して貰う手続き」のことを組戻しといいます。
つまり、間違えて振り込みをしてしまった場合に、組戻しの手続きをすればお金が戻るということになります。もちろん手数料はかかりますが、振り込んだらそれでおしまいというわけではないのですね。
例えば、振込先を間違えたとき、そして、振り込みする金額を間違えたときなどに利用できますし、振込依頼人名と振込先口座が違っていた場合にも組戻しの手続きで解決できます。
もちろん、振り込みをする時には間違いがないようにするのが一番ですが、それでも人間がATMの操作をしている以上、絶対に間違えないとは言い切れません。タッチミスひとつで大きな金額のミスになることもありますから、組戻しという手続きがあるのはある種の保険のようなものと考えてもよさそうです。
組戻しには相手の承諾が必要
1度、振込んだお金を元に戻すという組戻しの手続きですが、振り込みをした側が申請すればそれだけで組戻しができるというわけではありません。
組戻しをする際には、必ず受取人の承諾が必要です。
間違えて振り込みをしてしまった場合でも、相手が組戻しに同意しなければ手続きはできません。仮に、受取人が同意しないという場合は、振込をしたお金は返却されません。
間違いなのになんで?と思われるかもしれませんが、必ず受取人の承諾が必要です。これは、詐欺などの対策でもありますし、1度振り込まれたお金は相手の口座の財産にもなりますので、同意なしに組戻しはできないのです。ですので、振り込みをするときには何度も確認して間違えないようにするのが一番であることは間違いありません。
そして、組戻しには銀行で定められた手数料がかかります。ですが、仮に受取人が同意しなくて振り込んだお金が戻らなかったとしても手数料は返ってきません。組戻しの手数料は880円というところがほとんどですが、仮に組戻しができなくても依頼した時点で手数料が発生するのが通常です。
ですので、万が一、間違いがあった場合でも受取人と直接話ができる場合は、組戻しではなく別の方法で調整した方がいいというケースもあるかもしれません。
また、組戻しは相手の承諾が必要ということもありすぐに実行できないケースもあります。急いでいる場合は相手に誤振り込みの連絡をして対応した方が早いこともあるでしょう。
組戻しの手続き方法
組戻しの手続きは、窓口もしくはネット銀行であればアプリや口座画面から手続きができます。どの場合でも銀行を通じて、相手への意思確認が行われますので手続きをしてから実際にお金が戻るまでに時間がかかります。
また、組戻しの手続きは銀行の営業時間内の対応になりますので、原則平日のみの対応の対応です。土日祝日に手続きした場合でも翌営業日の対応となります。
振り込み手続きは土日祝日でもATMやネットバンキングでできますが、組戻しが反映されるのは営業日のみです。
そして、当然ですが、組戻しの手続きは振込をした銀行での手続きとなります。
まとめ
今回は、聞いたことはあるけど利用する機会はそう多くないであろう、組戻しについてお話ししましたがいかがでしたか?
組戻しとは、振込資金返還手続き・・・つまり、1度、振り込んだお金を返金して貰う(元に戻して貰う)手続きのことをいいます。
間違えて振り込みをしてしまった場合に利用するサービスです。組戻しをする時には、まず銀行で手続きを行い、銀行から受取人への意思確認が行われたあとで実行となります。間違えて振り込みをした場合でも必ず受取人の同意が必要です。
そして、組戻しにも所定の手数料がかかるのですが、仮に同意が得られずに組戻しができなくても手数料は返ってきません。組戻しには時間もかかりますし、もし間違えてしまった場合は、受取人と直接話し合って調整したほうがスムーズというケースもあります。
うっかりミスをカバーできるサービスですが、やはり間違わないのが一番ですね。