こんにちは、億持ってない億男です。
訳アリ物件という言葉は多くの人が知っている･･･もしくは聞いたことがあるのではないでしょうか。
訳アリ物件は時に「事故物件」と呼ばれることもあります。イメージとしては、なんとなく気持ちが悪いとか不気味というイメージを持っている人も少なくないでしょう。
ですが、その一方で「訳アリ物件は家賃が安い」というお金の面でのメリットを重視するという人もいます。今回は、訳アリ物件や事故物件についてお話ししたいと思います。
訳アリ物件や事故物件ってなに?
訳アリ物件や事故物件と呼ばれる物件は、パッと見ただけでは解らない瑕疵（キズのことです）があります。
この瑕疵と呼ばれるのは、本来備えていると思われる質や性能がないということです。そして、この瑕疵には四つの種類があります。
「物理的瑕疵物件」「法的瑕疵物件」「環境的瑕疵物件」「心理的瑕疵物件」です。なんだか難しそうで、もう読むのが嫌になってきた･･･と思われるかもしれませんが、簡単に解説しますので安心してください。
ます、「物理的瑕疵物件」は土地であれば土壌汚染や地盤沈下など、建物の場合は雨漏りやひび割れ、シロアリなどのことです。外から見ただけではわかりませんが、かなり重大問題があるというケースもあります。
次に、「法的瑕疵物件」ですが、これは、お隣さんとの境界線の問題があるケースや法律的な問題を抱えているということです。
境界線がはっきりしていないとか、違法建築の建物である場合がこれに当たります。建物を建てたときには合法だったけれどその後にルールが変わって今の法律のルールに則っていない物件などです。また、境界線の問題は、あとでご近所トラブルに発展する可能性を秘めているということです。
続いて「環境的瑕疵物件」は、近くに騒音が出るものがある場所や工場のニオイなどのことです。
そして、最後の「心理的瑕疵物件」ですが、これが一般的なイメージの事故物件のことです。事故物件と呼ばれたりいわくつきと呼ばれることもあります。
その物件で、自死や事故死、殺人事件などが発生した物件のことです。例え、それ以外に何の問題もなく状態のよい建物と静かな環境であったとしても、心理的瑕疵物件と呼ばれることになります。
他にも、井戸の後や聖域、心霊スポットや倒産物件、反社会的勢力が使用していた場所なども心理的瑕疵にあたります。もちろんこのような心理的瑕疵物件には科学的な根拠はなく気にするかどうかは人によってかなり差があります。
中には同じマンションで殺人事件があったからと引っ越しをする人もいれば、安いからとその部屋に住む人もいますので考え方は多様です。
訳アリ物件にはメリットがある
いろいろな種類の訳アリ物件がありますが、メリットもあります。それは価格が安いことです。例えば、地盤沈下などの場合は生活環境に大きな影響が及ぶかもしれません。ですが、騒音などは人によって感じ方が違いますので「この程度なら全く気にならない」という人もいます。そういう人で、価格が安いことはメリットとなります。
心理的瑕疵物件･･･のケースも同じです。殺人事件があった部屋でも、前の住人が孤独死した物件でも気にしない人は気にしません。むしろ「それで安くなるから良かった」とさえ思うモノです。
気になってしまう人にとっては、目に見えない心の問題だからこそ解決が難しいのですが、気にならない人にとってはそれは瑕疵ではないのです。
とにかく、事故物件でも多少うるさくても安い方がいいという場合は、自分の命や財産、健康に被害がない程度の訳アリ物件であれば検討の余地はありそうです。
告知事項は義務
土地や建物を買ったり借りたりするときには、不動産屋を仲介するケースがほとんどですが、「告知事項」は義務です。訳アリ物件であることを隠して売ったり貸したりすることはできないのです。
そして、心理的瑕疵物件の場合は事故発生から3年であるとされています。そして、近隣で発生した事件に関しては告知の義務はありません。また、室内で発生した事件についてはその部屋のみの告知となり、別の部屋の場合は告知は不要です。ですが、集合住宅の共有部分で発生した事故に関しては、その場所を利用するすべての借主に告知がされます。
ただし、当然ですが聞かれた場合は正直に答える必要があります。
まとめ
今回は、訳アリ物件についてお話ししました。
訳アリ物件には種類があり、よく言われるいわくつきの物件以外にも訳アリ物件があります。中には生活環境に影響を及ぼす可能性もあるため慎重な検討が必要ですが、心理的瑕疵物件･･･いわくつきの場合は気にしない人であれば、安く物件を購入・賃貸できるというメリットがあります。