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有事の安定資産!金が値上がりする要因とは?

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こんにちは、億持ってない億男です。
近ごろニュースなどで「金の価格が過去最高を更新」と耳にする機会が増えました。金は古くから「価値の保存手段」として人々に重宝され、経済が不安定な時期には特に注目される資産です。株価や為替が乱高下する中でも、金は「有事の安定資産」として世界中で需要が高まっています。

では、なぜ今、金が高騰しているのでしょうか?今回はその理由と、金の価格がどのように変動しているのかについて、そして、「有事の安定資産」としての金の性質と、世界情勢との関係についてわかりやすく解説していきます。

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金の価格が上がっている

金の価格が上がっているということはご存じの方もおおいでしょう。令和7年10月31日(金)で、22,051 円(田中貴金属)となっています。この価格は史上最高価格であり驚異的な上昇です。

金が高騰する背景にはいくつかの要因があります。ひとつは「世界的なインフレ」です。
原油価格や穀物価格の上昇により、各国で物価が高騰し、通貨の実質的な価値が下がっているのです。そうした状況において、紙幣や預金といった資産よりも、実物資産である金の価値が見直されているのです

もうひとつは「円安」です。金は基本的に米ドル建てで取引されています。そのため、円の価値が下がると、同じ量の金を買うためにより多くの円が必要になります。反対に外国に金を売ればたくさん円がもらえるということになります。結果として、日本国内の金価格が上がるという仕組みです。

そして、世界情勢が緊迫していることも有事の安定資産である金の需要を上げる理由です。中東や東欧をはじめ、国際的な緊張状態が続く中で「安全資産」としての金の需要が世界的に増加しているのです。

金は有事の安定資産

金は「有事の資産」と呼ばれることがあります。
これは、戦争・災害・金融危機といった不測の事態が起きたときでも、その価値が大きく下がらないという特徴があるためです。金は産出量が非常に少なく、世界中で需要が途切れない希少な鉱物。その「物そのもの」に価値があるのが、ほかの資産との大きな違いです。

たとえば、株式や不動産は経済の動向に左右されます。企業の業績が悪化すれば株価は下がり、景気が冷え込めば不動産市場も停滞します。
しかし金は、経済が混乱するほど価値が見直される傾向にあります。なぜなら、金は国や企業といった“信用”に依存していないからです。金そのものが価値を持つため、紙幣や株式のように信用不安に巻き込まれません。

そのため、情勢が不安定になったり、金融市場が荒れたりすると、金を買う人が増えて価格が上昇します。
もし、デフォルトやハイパーインフレなどで、通貨そのものの信用が揺らげば、現金の価値は下がってしまいますが、金は国境を越えて価値を保ち続けます。まさに、どんな時代でも“最後に頼れる資産”としての存在感を放っているのです。

国内ではなく国際的な情勢で価格が変動する

金の価格は、国内情勢だけでなく国際情勢によって大きく変動します。
ニュースなどで「円安で金が上がった」と言われることがありますが、実際にはもう少し複雑な仕組みです。円安も一因ではありますが、その背景には世界経済全体の動きがあるのです。

たとえば、アメリカの金融政策は金価格に大きな影響を与えます。米連邦準備制度(FRB)が金利を下げると、ドルの価値が下がり、相対的に金が買われやすくなります。逆に金利を上げると、利息のつかない金は一時的に売られやすくなります。
このように、金の価格は日本国内の経済よりも、むしろ世界の金融・政治の動きに敏感に反応しているのです。

つまり、いまの金高騰も「日本だけで高くなっている」のではなく「世界全体で金の価値が上がっている」ということになります。つまり今後も世界経済の不安定さが続く限り、金への注目はしばらく続くかもしれません。ただし、先の見通しについては誰にも解りません。ただし、金はそのもの自体に価値があるため価値がゼロになるということはないでしょう。

まとめ

金は、どんな時代にも価値を保ち続ける「安定資産」として知られています。金は、株式や通貨のように発行主体の信用に依存せず、金そのものに価値があるため、経済が不安定なときほど注目されて買われることが多くなります。

金は国際的に取引されているため、その価格は日本国内だけで決まるものではなく、アメリカをはじめとした諸外国の金融政策や世界情勢など、国際的な要因に大きく左右されます。つまり、金は「世界が動くときに反応する資産」と言えるでしょう。
不安定な時代を生きる私たちにとって、資産の一部を金で持つことは、いざというときの備えにもなります。投資目的としてだけでなく、「資産を守るための投資」として金を見つめ直してみるのもよいかもしれません。