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ホルムズ海峡ってなに?実は私たちの生活に関わる重要な海峡!

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こんにちは、億持ってない億男です。

この数年、ガソリン価格の高騰が問題になっています。ガソリン価格の高騰は様々なところに影響していて、実は、車に乗らない人であっても、影響を受けています。
「車に乗らないから関係ない」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ガソリン価格の高騰はほぼすべての人に影響があるため無視できないのです。

ガソリン価格の高騰は原油価格の高騰が原因ですが、その背景にはいろいろな要素があります。そのひとつは「ホルムズ海峡」です。

名前は聞いたことがあっても、どこにあって何が起きているのか、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、ガソリン価格の高騰に影響するホルムズ海峡について解説していきますね。

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ホルムズ海峡とは?どこにあるの?

ホルムズ海峡は、中東のオマーン湾とペルシャ湾にあるとても幅の狭い海です。地図で見ると、イランとオマーンに挟まれた位置にあることが解ります。海ですが、決して広い場所ではなく、最も狭い部分では約33kmほどしかありません。
中東にあるホルムズ海峡ですが、実は、世界のエネルギー輸送において極めて重要な要衝なんです。ホルムズ海峡は、中東地域、特にサウジアラビア、イラク、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートなどで産出された原油や天然ガスを輸送する際に通る場所なんです。

日本は原油を輸入に頼っていますが、輸入している原油の大半がホルムズ海峡を通過しているそうです。つまり、日本のエネルギーにとって極めて重要な海といっても過言ではありません。

日本に石油を海外からの輸入に頼っている

日本は、現時点ではエネルギー資源を持っていない国です。原油の自給率は1割程度で、ほぼすべてを輸入に頼っています。原油は99.7%、天然ガスは97.8%が輸入・・・つまり、必要な石油のほとんどを海外からの輸入に頼っているのです。そして、その輸入先の大半が中東諸国というわけです。

実際、日本が輸入する原油の約8割が中東産であり、そのすべてがホルムズ海峡を経由しています。
つまり、ホルムズ海峡で何かトラブルが起きれば、日本の石油供給は大きな影響を受けることになります。

たとえば、以下のようなものがすべて間接的に影響を受ける可能性があります。

・ガソリンや軽油などの燃料価格
・発電に使われる重油と天然ガス
・化学製品(プラスチックや合成繊維など)
・運送コスト(トラック・船便・航空便)
・商品全体の価格(物流コストの上昇による)

つまり、車をもっておらず「ガソリンは買わない」という人であっても、結果的に様々な物の値上げというかたちでガソリン価格の高騰の影響を受けることになるのです。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/first_learn_energy_self_sufficiency.html

ホルムズ海峡が封鎖されたらガソリン価格が高騰する

ホルムズ海峡はとても重要な海ですが、中東情勢が不安定な今、地政学的な緊張が高まっています。6月のイランへのアメリカの攻撃は世界に衝撃を与えました。

仮に・・・ホルムズ海峡が一時的にでも封鎖された場合、日本は輸入している原油の輸送ルートを失うことになります。もちろん、影響を受けるのは日本だけではなく世界的なもの・・・その結果、原油価格が上がって、ガソリンの小売り価格にも影響するのです。

もちろん「燃料代が高くなる」わけですが影響はそこだけではありません。ガソリン価格が上がれば、さまざまなコストが上がります。そして、農業・漁業・製造業など、非常に幅広い業種が燃料を使っていますから、社会全体でコスト増につながる・・・つまり値上げせざるを得ない状況になるわけです。

こうなると、消費が低迷して不景気になってしまいます。それは、株価などにも影響する可能性大です。

ホルムズ海峡の閉鎖はとてもデリケートな問題ですが、世界中に影響するため、イランとのアメリカやイスラエルの緊張が高まると注目されるのです。

まとめ

ホルムズ海峡は、ただの遠い国の海というわけではなく、私たちの生活に直結する「世界のエネルギーの通り道」です。日本は、この海峡を通過して石油や天然ガスを輸入しています。そのため、ホルムズ海峡周辺の緊張はガソリン価格や物流コストに貯血しているのです。
ガソリンスタンドの価格が上がったときに「お金がないのに!」「もう嫌だ」と思うだけでなく、世界のエネルギーの仕組みとの流れ、そして、国際情勢に少しでも関心を持ってみてはいかかでしょうか。一見関係ないように思えても、実は世界は私たちの生活と繋がっているのです。