こんにちは、億持ってない億男です。
みなさんは｢独立したい｣｢自分で会社を作ってみたい｣と考えたことはありますか？
個人事業主やフリーランスの方の場合、法人化をかなり具体的なものとして検討しているという方もいらっしゃるでしょう。
会社を設立するときにさまざまなプロセスが必要ですが、必ず作成するのが「定款」です。
定款は会社の基本ルールを記載した大切な書類のことで、株式会社を設立するのであれば公証人の認証を受ける必要があります。ここで注目されるのが「電子定款」と呼ばれる方法です。実は、電子定款を選ぶだけで費用を節約でき、法人化を考えている方にとってメリットが大きいのです。
ここでは、株式会社設立を検討している方に向けて、電子定款の仕組みやメリット、なぜお得なのかをわかりやすく解説していきます。
フリーランスや個人事業主から法人化するケースがある
フリーランスや個人事業主として活動している方が、売り上げが一定を超えたタイミングで法人化をするケースがあります。
法人化して会社であるという形を取ることで、契約の場面で安心感を与えられたり、大きな取引を受けやすくなったりします。また、節税の観点も大きなポイントです。所得が一定以上になると、法人化することで節税効果を得られる場合があります。また、社会保険に加入できるようになることや、経費として認められる範囲が広がるのも魅力です。
一方で、法人化には初期費用や手続きの手間がかかります。そして、できれば、少しでもコストを抑えたいものです。そんなときに注目したいのが「電子定款」です。
株式会社を設立するなら電子定款を選ぶだけで節約に？
株式会社を設立するときには、公証役場で定款を認証してもらう必要があります。このとき「紙定款」と「電子定款」を利用する場合とで、費用に大きな違いが出るのです。
紙の定款を作成すると、定款認証の際に 4万円の収入印紙を納めなければなりません。これは国に納める税金です。
ところが、電子定款を利用すればこの印紙税が不要になります。つまり、紙と電子の違いだけで 4万円の節約ができるのです。
この差額は、株式会社を設立する上で見逃せない大きなポイントとなります。定款認証そのものにかかる費用（公証人の手数料や謄本交付料など）はどちらも必要ですが、印紙代の有無だけで大きな差が生まれます。
会社設立の際にはほかにもさまざまな費用がかかるため、少しでもやすく費用を抑えたいというケースも多いでしょう。
電子定款にはメリットがたくさん
電子定款の魅力は、単に定款認証のときの印紙代4万円が不要になるというコスト削減だけではありません。
電子定款は、定款認証の際にもインターネットを通じて送信できるため、紙のように印刷や押印、郵送といった手間がなく、公証役場とのやり取りもスピーディーに進みます。わざわざ、公証役場に行かなくても定款認証ができるのです。
さらに、電子データとして保管できるので、場所を取らずに検索やコピーも簡単に行えます。会社を運営する中で、定款の提出を求められることもありますが、データであれば探す手間もなくすぐに対応できます。
また、個人で電子定款を作成することもできます。この場合は、会社法の規定にそった内容で作成すればよく、例えば決められたフォントや文字数があるというわけではありません。
つまり、法律のルールを守った記載内容であれば、自分のパソコンに入っている文章作成ソフトで定款を作ってよいということです。
このように、電子定款にはコスト面・手続きの効率化・管理のしやすさといった多くの利点があり、株式会社設立を検討する際には大きなメリットとなるのです。
ただし、電子定款を作成して定款認証する場合は、パソコンなどの機材とインターネット環境が必須です。また、定款の作成は法律のルールがあるため法律の知識が求められます。
まとめ
フリーランスや個人事業主から法人化を目指す方にとって、最初の大きなハードルが「設立費用」です。
株式会社を設立する際に必須となる定款にはふたつの種類があります。「紙」か「電子」のどちらかを自分で選ぶことができます。紙の定款では4万円の印紙代が必要ですが、電子定款を選べばその費用が不要となり、設立コストを大幅に節約できます。
また、電子定款にはコスト削減以外にも、手続きが早く進むことや、データとして管理しやすいことなど多くのメリットがあります。専門家に依頼すればスムーズに対応してもらえるため、法人化を検討している方にとっては安心できる方法です。
紙の定款でも電子定款でも定款の意味合いや役割は同じです。設立時に電子定款を選ぶことは、無理なく節約できる賢い選択と言えるでしょう。
株式会社を設立するなら、ぜひ電子定款を検討してみてください。