こんばんは、億持ってない億男です。
車を移動手段にしている人や、車を使って仕事をしている人にとってガソリンの価格は家計に直接的に影響を与えるものです。
ガソリンの価格は常に変動しており、数年という単位で見ていくとなかなかの価格変動をしています。
ビジネスにも家計にも大きく影響するガソリンの価格・・・どうして一定ではないのでしょうか。そして値上がりしている理由は何なのでしょうか。
ガソリンの価格が上がっている?
新型コロナウイルスに翻弄される生活が続いてすでに1年。密にならずに移動できる手段として、自動車のメリットが見直されているという話も聞きます。
自動車を所有すると、税金や維持費がかかるので「車はお金がかかる」というのも事実。ですが、その反面、感染症のリスクを抑えて移動できるという安全性、便利さといったメリットがあるのも事実です。移動距離や移動時間によっては、公共交通機関を利用するより車の方がいいということもあります。
そんな自動車ですが、動かすためにはガソリンが必要です。100パーセント電気自動車もありますが、まだまだエンジンで動く車の方が多くガソリンや軽油などの燃料は自動車を動かす上で確実に必要な物です。そのガソリン価格ですが、コロナ渦にあってじわじわと値上がりをしています。
2021年3月8日時点のレギュラーガソリンの全国小売り平均価格は1リットルあたり146円10銭でした。2月1日の平均価格は139円30銭でしたから、一ヶ月ちょっとで値上がりしていることがわかります。
あがったり下がったりするガソリンの価格ですが、どうして変動するのでしょうか。
ガソリン価格の変動は原油価格の変動
ガソリンの価格が変動する理由は、ガソリンの原料である原油価格が変動するからです。ガソリンは原油から作られるのですが、ガソリンの原価率はとても高く原油価格が上がるとその分が小売価格に反映される事になるのです。
ガソリンの原料となる原油は、産油国から買うことになります。この産油国の集まりがOPEC(石油輸出国機構)です。OPECやOPECプラスが原油の生産量を減らせば価格があがり、生産量を増やせば価格が下がるという事になるのです。
そして、原油は投資の対象でもあってニューヨークマーカンタイル取引所でWTI原油先物として取引されています。ですので、様々な社会的な要因で取引価格が変動するのです。
さらに、原油を買うときはドル立てですから、円相場のレートも価格に影響します。円高になれば石油関連のものは安くなりますし、円安になれば高くなります。
このような様々な要因があってガソリンの価格が変動しているのです。
ガソリンスタンドなどのメールマガジンに登録していると時々「来週から価格が上がりますよ」という内容の案内を受け取ることがありますが、これは仕入れ価格の変動が解っているからなのですね。
ガソリンスタンドの数が減っている
価格が変動するガソリンは、車の維持費の中でもかなりの割合をしめているものといっていいでしょう。このガソリンを入れるのがガソリンスタンドですが、実は近年、ガソリンスタンドが減っているのです。
ガソリンスタンドの数が減っている理由はひとつではありません。人口減少や地方の過疎化そして、電気自動車や水素を燃料にする自動車の台頭でますますガソリンスタンドの経営は厳しいものになっていくことが予想されています。
燃費がよいハイブリッド車も多くなっており、ガソリンスタンドはこれからも減っていくことになるでしょう。売れるガソリンの量が減ればその分、小売価格が高くなるのは必然。石油元売りの出光興産も電気自動車の台頭を念頭に置いたビジネスを展開し始めています。
将来的にはガソリンスタンドの数が減って、ガソリン車はますますお金がかかる自動車になってしまうかもしれません。
各自動車メーカーもエンジン車からハイブリッドや電気自動車などへのシフトを発表していますし、これから車を購入しようと考えているのなら、ガソリン車以外の車を選ぶ方が移動費のコスト面では優れているという時代がやってくる可能性が高くなっています。
まとめ
今回は、自動車を動かすために必要なガソリン価格についての記事でしたがいかがでしたか?
ガソリン価格は常に変動しており、産油国の石油の産出量や先物相場、そして、円相場などの様々な要因が影響して小売価格が変わっています。家計に直接的に影響するガソリンですが、今後、ガソリンスタンドの数の減少などで長期的に見た場合、価格はあがっていく可能性も考えられます。
コロナ渦で自動車の便利さが見直されていますが、これから車を購入する場合には、車両価格だけでなく車の燃料が何かを考えてから購入したほうがいいかもしれません。