こんにちは、億持ってない億男です。
古いものを大切にしている・・・これは決して悪いことではないはずです。長年乗り慣れた車を手放せず、大事に整備して乗り続けている人も多いと思います。
ところが、自動車に関しては「古いこと=マイナス」とされることがあるのです。古いからという理由で課税されるのです。自動車はさまざまな税金がかけられている物の一つですが、実は登録から13年経過すると自動車税が高くなるのです。
大切にしているのに税金が高くなるなんてなんだか理不尽だなぁと思ってしまう人もいらっしゃるでしょう。今回は自動車税についてお話しします。
自動車は税金だらけ
自動車を持っている方ならもうご存じかもしれませんが、自動車は持っているだけで実にさまざまな税金がかかっているのです。
自動車にかかる税金は以下のものです。
・自動車税(排気量・年式によってことなる):毎年5月頃に納付書が届く、自動車を持っているだけで課される税金。
・自動車重量税:新車購入時や車検時にかかる税金のことで、車両の重量に応じて課税。
・環境性能割:新車や中古車購入時に課される税で、排出ガス性能によって税率が決まる。
・消費税:車両の購入価格に対して10%。
つまり、車は買うときにも税金、持っているだけでも税金、そして、車検のときにも税金と、とにかく持っているだけで段何かしらの税金がかかってくる「税金まみれの財産」と言えるのです。
自動車を所有しているだけでかなりの金額の税金を支払っていることになります。
自動車税は古い車は増税される
そして、今回、特に注目したいのが自動車を持っていたら毎年支払っている「自動車税」です。この税金は、毎年春に排気量に応じて課されるもので、ガソリン車とディーゼル車、軽自動車で税率が異なります。
そして、一定年数が経過した車両・・・つまり古い車には「重課税」が適用される仕組みになっています。
・ガソリン車/LPガス車→登録から13年超で約15%増税
・ディーゼル車→登録から11年超で約15%増税
・軽自動車→登録から13年超で約20%増税
そして、ハイブリッド車や電気自動車についてはこの重課の対象外とされています。
「せっかく車をメンテナンスして大事に乗ってるのに、古いというだけで増税」という仕組みを理不尽に感じる方もいるでしょう。
この制度は、排気ガスなどの環境負荷が高くなる古い車を減らして、燃費がよく環境性能がよいとされている新しい車へ買い替えを促す政策とされています。ですが、やはり多くの人は「どうにも理不尽だ」と感じているようで、SNSでも「おかしい」という声が散見されます。
確かに、新しい車は環境性能がすぐれていて燃費も向上しているケースが多いのは事実です。ですが、だからといって「買い換えさせる目的」で増税しているというのはなかなか納得出来ない仕組みであるといえます。
車を走らせるガソリンも税金だらけ
そして、実は車にかかる税金は、保有しているだけでかかる自動車税や購入時だけではありません。自動車を動かすためのガソリンにも多くの税金が含まれています。
・ガソリン税(揮発油税・地方揮発油税)
・石油石炭税
・環境税
・石油製品関税
・消費税(10%)
ガソリンは税金まみれなわけですが、ここにも問題点があります。
従来から「おかしい」と言われてきたのが、税金に税金がかかる仕組みです。ガソリン税や石油諸税を含んだ本体価格に、消費税が課税されているのです。
つまり、すでに税金が含まれているガソリンに、さらに消費税が上乗せされている状態です。これは俗に「二重課税」と呼ばれ、長年議論されて問題になっています。
たとえば、レギュラーガソリン150円のうち、税金だけで60円近く占めていることもあるといわれています。円高や原油の値上がりでガソリン代が高いといわれていますが、もともとガソリンには重税がかされているため、価格が高いのです。
地方ではとくに、自動車は生活必需品であるという地域もありますし、自動車の本体にも税金を課して、さらに消耗品である燃料にもしっかり課税しているのが今の日本です。
古くなったら増税されて、かといって購入時にも税金。そして、燃料にも課税されているのです。
まとめ
今回は、自動車にかかる税金についてお話ししました。自動車は税金まみれ・・・というのはなんとなくご存じだったという方もいらっしゃるでしょう。
中でも「納得出来ない」という声がよく聞かれるのが、古い自動車の自動車税を増税するしくみです。大切に乗り続けている車でも「古い」というだけで税金が高くなるということです。
確かに、燃費の良い新型車へと買い替えを促すことは、環境政策として必要な面もあるかもしれません。ですが、できるだけ費用を抑えつつ車に乗り続けたい人にとっては、
「古くなったらから増税するよ」と言われても納得できない部分もあるでしょう。ですが、現時点では古くなったら増税される仕組みになっています。
「知らないうち増税されて負担が増えていた…」とならないように、自分の車の登録年や税額、維持費のバランスを見直してみてはいかがでしょうか?