こんにちは、億持ってない億男です。
スマホひとつで、いらなくなったモノを誰かに売れる便利な時代・・・フリマアプリやネットオークションは日常生活にすっかり定着しているといっても良いでしょう。このブログでもフリマアプリやネットオークションでお小遣い稼ぎができると紹介してきました。
でも、実はそんな便利なアプリにも“落とし穴”が存在します。近年問題になっているのが「不正転売」や「返品詐欺」といったトラブルです。
個人間の取引があるフリマアプリやネットオークションには、悪意をもったユーザーがいて詐欺的なことをしているというケースが問題になりました。
そして、フリマアプリ大手のメルカリがこの対策に乗り出すと発表したのでご紹介しますね。
フリマアプリでの不正
フリマアプリでの不正にはいくつかパターンがあります。
たとえば、購入者に発送したあとで「目立つ傷がありました。返品したいです」という連絡がくるわけです。事前に丁寧に検品もしたし、写真もできる限りわかりやすく撮っていたし、そもそも傷などない・・・。けれど、相手は「返品」「キャンセル」と言っている。実はこれ返品送料の関係で「返品不要」というケースもあるわけで、実はこの返品不要を狙ってクレームをしているんです。取引はキャンセルとなり、実質的に“商品だけ持っていかれた”形になってしまうのです。
そして、返品をお願いする場合でも落とし穴があります。それは、「返品します」と言って送られてきたのがまったくの別物というケースです。
● ブランドの品を出品 → 返品されてきたのは無名の安物
● ゲーム機を売った → 空箱だけが戻ってくる
● プラモデルを売った→パーツだけ取られて戻ってくる
● 化粧品 → 使用した痕跡があったり、中身の違うものが返送される
こうしたトラブルは、証拠が残りにくいということもあって証拠がなければ「言った・言わない」の水掛け論になってしまうこともありました。
梱包時や返品されたものを開封するときにわざわざ動画をとる人は少ないでしょうし、正当な主張が認められないこともあったわけです。
今までは泣き寝入りするしかなかった
フリマアプリの取引は基本的に「個人対個人」の関係です。これは気軽で欲しいものを安く買えるというメリットがある反面、トラブルが起きたときには解決が難しくどちらかが泣き寝入りするしかないというケースもありました。
フリマアプリを提供するプラットフォーム側も、「取引の安全性向上」には取り組んできたものの、基本的なスタンスは「当事者間での解決」だったわけです。
特に、商品状態や返品に関するトラブルには対応が十分ではないというユーザーの声も多くありました。
たとえば、「届いた商品が違う」「傷があった」などと言われた場合には、出品者が「ちゃんと検品して送った」と主張したくても、配送中の状態や受け取った後の扱いを証明する手段はありません。また、梱包時に動画を撮るという人はほとんどいないでしょう。
また、返品された商品が「全く別物だった」というケースでも、相手がすり替えた証拠を提出することは難しいわけです。発送や返送時に動画や写真を撮っていなければ証明ができない・・・けど、そこまでする人はほとんどいないわけです。
運営に報告しても「事実確認が困難」と判断されて単なるトラブルとして処理されてキャンセルするように促されるというケースもあったそうです。
つまり、泣き寝入りするしかない状況に追い込まれる人もいたわけですね。
フリマアプリにはサポートがありますが相談しても限界があるのも事実で「お問い合わせ窓口」ではやり取りの多くがテンプレート対応に近いものも・・・。結局、「当事者間で話してください」ということになってしまうわけです。
という対応で終わるケースが少なくありませんでした。こうしたトラブルは、SNSでも話題になっていましたのでご存じという方も多いでしょう。
メルカリの対応
SNSで問題にもなったフリマアプリの不正ですが、2025/05/21にフリマアプリ大手のメルカリが新しい対策を発表しました。
これは、本人確認が済んでいることや過去の取引で問題が生じていないといった一定の条件もとで不正があった場合に補償するというものです。メルカリでは「AI不正監視強化」・「メルカリ鑑定センター設立」・「全額補償サポートプログラム」を軸にユーザーのサポートと安心して利用できる取り組みをスタートさせるようです。
もちろん、不正を行うユーザーがいなくなるのが一番ですが、フリマアプリ側で安心を提供してくれるのはうれしいですね。
参考資料 メルカリ https://about.mercari.com/press/news/articles/20250521_anshinanzen/
まとめ
便利な一方で、不正トラブルのリスクもあったフリマアプリですが、これまでは泣き寝入りせざるを得ないケースも多かったため、利用に不安を感じていた方も多いはずです。
ですが、メルカリが本格的に対策を打ち出したことで、安心して取引できる環境が整ってきました。